スマートフォントとタブレットの関係

 まずは画面サイズに注目してみたい。

 2013年現在スマートフォンの画面サイズは4〜5インチが主流だ。スマートフォンの元祖iPhoneは「片手(親指1本)で自由自在に操作ができる」というコンセプトがあり、かたくなに3.5インチ画面を守り通してきたが、iPhone5から縦方向を長くして4インチにしてきた。手の小さい人にとってはもはや片手では操作しきれない画面サイズなので、横幅も大きくしてAndroidで主流の5インチにしても良かったんじゃないかと思う。

 Android OS系スマートフォンは大量生産の液晶画面のおかげで、画面サイズは5インチが主流となっている。携帯電話機としては衣服のポケットに入れずらく、チョット大きすぎるような気もするが、まぁ慣れの問題ではあるが、もはや電話機という雰囲気はない。

 タブレット端末の画面サイズはiPadが9.7インチという大きさで世界中で大人気だ。しかし電子書籍端末としては652g(Wi-Fi仕様)という重さがネックとなり、手に持って操作するというよりはデスクなどに置いて使用したほうが無難だ。発売当初はみんな手に持っていたが、Android OS系タブレットが軽量な7インチタイプを投入してきたため、「iPadは重いんじゃね?」「もっと小さくてもイイんじゃね?」という疑問がわくようになった。そこで2012年に登場したのが、iPad-miniの7.9インチ!重たいiPadに慣れていた人々にとって、「紙のように軽い!(そんなことはない!308g/Wi-Fi仕様)」と言わしめた。

 で、画面サイズについては、「タブレットは7〜8インチぐらいが適当」ということでOK。これはあくまでも「電子書籍用としてのタブレット端末の理想的なサイズ」だ。年齢が30歳代ぐらいまでなら7インチ、40歳代は多少老眼などが気になってくるお年頃だから8インチ、60歳以降は10インチぐらいが見やすいと思う。今後は性能向上はもちろんだが、いかに軽量化に徹するかというのが課題だ。Appleあたりはアルミの代わりにカーボンファイバーとか使ってきそうだ!

 「タブレットは7〜8インチぐらいが適当」ではあるが、書店で見かける「雑誌(カタログなども含む)」は難しい。大きい雑誌でA4(縦298mm×横210mm)ぐらいだとすると、タブレットの画面サイズは14インチは必要となる。「雑誌」は紙の印刷書籍を作ってからPDFなどの電子化となるが、7〜8インチ画面では縮小になってしまう。

 タブレットは個人によってさまざまな用途で使用されることになるであろうから、Appleやサムスンのように各メーカー数種類用意されることになる。金額さえ下がれば、一人で複数台のタブレットを所持する時代になるかもしれない。

 スマートフォンは電子書籍端末としては不向きだ。5インチ程度では小説など文章だけの本は良いとしても、漫画・雑誌・実用書など無理がある。さらに消費電力がハンパない。スマフォと電子書籍端末は分けたほうが無難なのはあきらかだ!これらの理由があると結局電子書籍を利用しなくなるので、是非タブレット端末を購入してもらいたい。