クレジットカード決済

 「電子書籍の適正価格」で述べたように、電子書籍ストアでの買い物は基本クレジットカードで支払うことが多い。WEBマネーや電子マネーなどの方法もあるが、とりあえずクレジットカードだけを考えてみる。

 まずクレジットカード保有者はどんなひとなのか?常識的に考えると社会人だ。家族で使えるタイプもあるが、高校生以下の若年層が気軽に使用できるとは考えにくいし、大学生だと個人用のクレジットカードを持つことは可能だが、親の立場からすれば持たせたくはないだろう。ということは「電子書籍ストアは基本的に社会人でなければ利用しない」と断言できる。

 AppleのiTunesを見習ってほしい。AppleのHPやコンビニで「iTunes Card」が売っているが、それに書かれているコードを入力してiTunes Storeで音楽などを購入できるというプリペイドシステムだ。現在確認できているプリペイドカードが使える電子書籍ストアをまとめておいた。

・AmazonKindle・・・Amazonギフト券

・紀伊国屋 Kinoppy・・・紀伊国屋ギフトカード iTunes Card

・Apple・・・iTunes Card(iアプリや音楽も購入可)

 わずか3店舗しか無い・・・(他にもありましたら情報をメールフォームからお願いします)。他にも携帯電話料金として支払えたり、WEBマネーや電子マネーなどが利用できるところもあるが、若年層が気軽に利用できるとは思えない。

 印刷書籍が置いてある通常の書店なら、「お小遣いやお年玉などの現金を持った小学生」が本を購入していくのだ。タブレット端末を個人保有している若年層も現状では少ないかもしれないが、まずは購入方法の選択肢を広げることが先決だ。

 タブレット端末一人一台の時代は必ず来る!!

 実はソニーPSP(携帯ゲーム機)で若年層をターゲットにした漫画コンテンツ配信サービスが存在していた。2009年12月から始まり2012年9月で終了してしまったこのサービス、わずか3年で終了したということは全く売れなかったのであろう。。。漫画の単行本1冊あたり420円、1話100円程度で販売していたが、他のページに書いてある通り「あまりにも高額すぎる!」。単行本で200円以下が妥当で、1話単位の販売は必要なし!ソニーには「アンケート調査をしましたか?」と聞いてみたい(※料金の徴収方法は不明)。しかもPSPの画面サイズ(4.3インチ)で漫画を読ませるというのは無理がある。せめてPSPの画面サイズを7インチ以上にしてからだね。