インターネットで違法ダウンロード

 現在音楽業界ではCDの売上げや配信サービスが右肩下がりの状況で、業界では「音楽の違法ダウンロードが原因」と言われている。もちろん違法なので実際に逮捕者も出ているが本当にこれが右肩下がりの原因なのであろうか?

 近年印刷の書籍や雑誌も右肩下がりで売上げが落ちているが、音楽と違って電子書籍はまだ始まったばかりで数が圧倒的に少ない事を考えると「書籍の違法ダウンロード」が関わっていないことは明らかだ。

 答えは単純で、「消費者は音楽離れ・書籍離れしている」だけだ。理由は人によってさまざまだと思うが、「お金がない(他に使う)」「興味が薄れた」などと推測される。そりゃそうだと思う事が多く、90年代(バブル時代)と比較すると現代はインターネットや携帯電話の利用料金が大きくのしかかっているのに給料は同じか下がっている。国内の人口も減少傾向にあるのだから消費者というパイを巡って各業界が奪い合いをしているだけだ。

 各業界はすぐ違法コピーや違法ダウンロードのせいにしたがる。よく●●億円の損失とか聞くが、違法コピーや違法ダウンロードは無料だからやってしまう人が多いだけで、お金を出してまで欲しいと思う人は半分もいないはずだ。勘違いも甚だしいと思う。

 まずは商品価値を高める事が先決だ。書籍・音楽の右肩下がりの原因はお金を出してまで欲しいと思わせる価値のない作品が多いからだ。現実にどちらの業界でも大ヒットしている作品はたくさんある!全くヒットしない作品はそれ以上に多いというのが現実だ。量より質、良い作品は売り方を間違わなければ必ずヒットするはずだ。そしてもっと海外に目を向けてくれ!国内というシェアはもう限界なんだ。日本には優良コンテンツがまだたくさん眠っているはずだがら、まずそれを掘り起こすところから始めよう!


電子書籍の合法コピーのやり方

 ここで「合法コピーのやり方」を教えちゃいます!Kindleで購入した電子書籍をタブレット端末などで開けばいつでも電子書籍を見ることができますが、実はデータファイルそのものをダウンロードしてタブレット端末に保存されていません。万が一Kindleが閉鎖してしまったら全ての本が消えてしまいます。これは「電子書籍を購入する」のではなく、簡単に言うと「読む権利を購入した」というシステムになっています。他の国内電子書籍ストアでも同じシステムになってきているので、「電子書籍の合法コピーは、あくまでも個人で楽しむ」ということを前提に説明します。
 単純にコピーして個人で楽しむ分には著作権法に引っ掛かりませんので、安心してください。ただその「合法コピーデータファイル」を他人に譲渡したり、不特定多数の人がダウンロードしちゃいますと犯罪です。警察のご厄介になりますので、くれぐれもご注意ください

1. まず購入した電子書籍を開きます。

2. それを1ページずつ「スクリーンショット」で撮影します。端末によってスクリーンショットの撮影方法が違いますので、説明書などをご覧ください。1冊の電子書籍をさまざまな端末で展開できる仕様でしたら、パソコンで撮影するのがベストです!

3. 全ページ最後まで「スクリーンショット」で撮影します。

4. 撮影したスクリーンショットはPNGやJPGといった画像になります。これをAdobe Acrobat ProなどのPDF作成アプリケーションで1つのファイルにまとめます。ページの順番だけは間違えないように注意してださい。文章主体の小説などはOCRなどを使って文字を抜き出し本格的なePUBにすることも可能ですが、そこまでやるのは面倒でしょうから「画像のPDF化」ぐらいでOKでしょう。

5. これで完成です。しっかり保存しておきましょう。

 これらの作業が合法の理由は、音楽CDのコピーと同じ理由になります。皆さんは音楽CDをレンタルもしくは購入した場合、iPodやスマートフォンなどのポータブルオーディオプレイヤーで聞くために、直接もしくはパソコンなどにコピーしませんか?私は必ずコピーしてます。20年以上前の懐かしいCDなんかもコピーして入れちゃってます。もちろん個人で楽しむためなので、何の問題もありません。上記の「スクリーンショット」も全く同じコトなんです!

 「スクリーンショットでPDFを作成する」という方法は誰でも思いつくようなやり方で、検索すればいくらでもヒットします。最近のスマートフォンやタブレット端末は高解像度なのでスクリーンショットもそれなりにキレイに撮影できます。弱点としては小説などリフローにならないぐらいです。もし仮に「このスクリーンショットは違法もしくは道徳に反するから、取り消せ」と考える方がいましたら、それを言うところはウチではなく、電子書籍ストアに「スクリーンショットを作動させない電子書籍リーダーを作れ!」と教えてやってください。現時点ではほとんどのリーダーで「スクリーンショット」ができちゃいますからね!!(タブレット端末によってはスクリーンショットができないものがあります。)